アニメ鑑賞批評198

URAHARA

2017年10月より放送

久保亜美香監督 制作白組、EMTスクエアード

オリジナル作品で、ラノベっぽくないので、チェック。

1話。ふわふわの背景、自由な作画とカット割り。ロリガっぽい! アニメってこういうのでいいんだよ。

となったのは、後から振り返ると、実は最初の5分間のみだったのだが、実質、アバンとAパートの頭だけで、視聴を決めてしまった。やはり、1話は力を尽くし、これがどういう作品で、何が魅力なのかを、はっきりと提示すべきだ。

オタク向けアニメで、何で原宿? というのは気になった。クランチロール出資で、外国人をターゲットにしている? 秋葉原の萌えと原宿のKawaiiを区別せず、嫌悪もしないのだろう。

あと、旧ニコニコ本社が出てくると、どうしても注目してしまう。

魅力は二つ。

アニメーションとしての自由さ。描き込み=作画の良さと誤認していない。労力のかからない画なのだから、もっと自由で良かった。

展開。ゆるふわ系の話だけに、1話アバンが気になり、どうやってああなるのか、続きが見たかった。視聴の原動力になっていた。「まどかマギカ」と同じ方法ではある。

途中から、予想以上に展開がハードに。

物語だけでなく、テーマも真剣なものに。創作とはどうあるべきか、承認欲求は正しいのか、模倣は許されるのか、等。葛藤。現代に向けられたメッセージ。アニメの出来は置いといて、テーマ性としては、この年一番かもしれない。「レクリエイターズ」などより、よっぽど創作の問題を扱っていたんじゃないですか。同人ゴロを「スクーパーズ」と呼んでいこうな。

2話以降はしばらく低空飛行。中盤の「闇落ち」まで、微妙につまらない内容が続く。5話の動物の形をしたスクーパーズは、メイドインアビスの「なれ果て」を想起させ、可哀想になってしまった。

汚くなっていく原宿がリアルで良い。最後は元通りにならないのも、これもご都合主義じゃないね。

ところどころ良くできてる。上記の1話冒頭。スケボーのカットインの疾走感、階段を下りるのに合わせてカメラも下がる気持ち良さなど、演出が冴えている。10話の回想シーンも、HDDに残してしまっている。12話のネコ対えびふりゃー、特撮感が意外に良く出ていたと思う。

背景。ポップなデフォルメ感も良いが、白い空が夢の中の風景の様で、作品によくマッチしていると思う。

BGM。戦闘シーンがオーケストラチックで本格的だった(浮いているかもしれないが)。

キャラクター

ことこちゃんがかわいいね。序盤だと、この子の頑張りだけで見れたような回もあった。途中から、一方的に解説→止められる、という展開が増えてしまったのが可哀想。最初はもっと普通に会話してたのに。

天ぷらなのにえびふりゃー。何で言われるまで違和感を感じなかったのだろうか…。

声優

春奈るなさん 20代後半のアイドルで、声優ではないのだが、難しくなく、感情表現しやすいセリフが多かったのだろうか。なかなか良かったと思う。台本の段階で誤魔化せるようになってたのと、それから声質がいい。低くすこしざらついた、他には見当たらない声。需要はあるのでは。

ことこちゃんの石見舞菜香さん、初めて見た名前だが、人気作にちょいちょい出ている。上坂すみれは、素の本人に近い役らしい。みさ役の子は子役で13歳。

オリジナル、と書きましたが、海外サイトで原作小説が連載されているそうです。

久保亜美香監督は、短編やMVのCGアニメーション作家だそう。朝ドラのOPも手掛けているが、テレビアニメは初参加っぽい。実際の監督作業は、演出主任の荒川真嗣(子供向け作品の監督も多い)が行ったのではないか。

キャラデザの藤田まり子さん。ギャラクシーエンジェルミルキィホームズから、ジュエルペットまで、幅広いなあ。

制作は、CGで有名な白組と、EMTスクエアード(トムス系)。

バップとクランチロールの、なんと2社制作。円盤ではなく、配信で売り上げていく時代なのかなあ。

OP 1分くらいまでは好き。

EDも紹介したいけど、映像がない! ちょっと待てば出てくるかなあ。